がん保険は必要なくて貯蓄があれば大丈夫!って、今ネット上にそういう記事溢れていますね。
検索してみると…
不要の理由は、がんになる確率は○○%だから、そしてかかる費用は平均○○万円、公的医療保険の傷病手当金や高額療養費制度があるから民間の保険なんてなくて大丈夫などなど…。
そっか~お金払ってがん保険なんて掛けるだけもったいないのか~。
でもテレビでがん保険のCMを見ない日はないしね、「クワックワッ」ってね!
本当のところがん保険についてどう考えたらいいんだろう…本当に掛けなくていいのかな…。
そこで、ファイナンシャルプランナーパレ子の独断と偏見でがん保険不要論を論破しちゃいます!


がん保険不要論、ネット上の上位5つの論拠は…

「がん保険」「不要」で検索してみて、不要論に立ってる記事をピックアップしてみました。
1番目の記事
がんにかかる確率、がんと診断されてからの生存率、がん治療にかかる費用の平均をあげた上で、公的医療保険の高額療養費制度、傷病手当金、介護保険の制度がある。がん保険が役に立つ確率は高いが、不要な人もいる。
最後は価値観で決めてくださいとのこと!
2番目の記事
がん保険が不要な人は、収入が多く貯蓄が十分にある人、治療しても治らないなら治療しない意思が堅い人、何に備えればいいかわからない人だそうです!そしてこういう人は、保険のプロと相談してくださいとのこと!
3番目の記事
公的医療保険も申し分ないほど充実しているが、その制度がいつまで続くかわからない。そしてがん治療は長期に及び治療費は高額になりがちだ。またがんの治療法は年々進歩しており、それらは高額なことが多い。だから公的保険プラス民間保険で万全の備えを!
4番目の記事
日本国民が皆加入している公的医療保険には、「高額療養費制度」と「傷病手当金」という驚くほど充実している制度があるので、民間の保険に加入する必要はない。
5番目の記事
厚生労働省のデータによると半分の確率でがんにかかる、がんの治療費の総額はおよそ50万円~100万円かかる、高額療養費制度等もあるけど、貯蓄が十分にある人以外は、必ずしもがん保険は不要とはいえない。
皆さん、これらの記事をみてどう思われましたか?
正直言って、これではがん保険を掛けるかやめるか、ますますわかんないですよね!
がん保険を検討する上での一番の問題点をお話します!
そもそもがん保険不要論の主な論拠は、がんの治療には平均これくらいかかるっていうデータがあるので、貯蓄があってそれらの出費をするのに十分な貯蓄があれば大丈夫っていう理論です。
確かに、今がんと診断されてがんの治療にトータル300万円かければ元気になって前の生活に戻れるとわかってて、今自由に使える貯金が300万円あるとしたら、今貯蓄でまかなえるのでがん保険は不要だ!って結論になります。
でも今お元気な皆さん、
自分がいつがんに罹っていることが判明するか…
がんのステージは…
治療して元の生活に戻るまでどれくらいの期間を要するか…
わかりますか? わからないでしょ? 最初から結果が分かってたら誰も苦労しないですよね!
自分がいつがんに罹っていることが判明するか…
私が乳がんに罹っているとわかったのは48歳のときです。シングルで4時間パートしながら資格試験に挑戦中でしたので貯金などまったく無い状態で、息子は小学4年生でした。もしとっくに試験に合格してバリバリ働いていれば、お金はそんなに困らなかったでしょうが、当時は大変でした。
一方妹も乳がんになってしまったのですが、妹は55歳で旦那さんがバッチリ稼いでますし、2人の娘もしっかり独立していますから、私よりはきっとがんと戦いやすい状態かと思います。
もしも、あなたを取り巻く環境が…
こどもが幼かったら…
もし子供が大学受験を控えていたら…
シングルマザーで自分が家計の柱だったら…
ご主人が転職したてだったら…
あなたがご両親を介護中だったら…
貯金をしていたとしてもその時の経済状態によっては、余裕でがんの治療費を出せないかもしれませんよね!
そして、がんのステージは…
私のがんはステージ1でした。妹は先日手術したばかりですのでまだわかりません。
私の乳がんの治療は、入院して乳房を温存しての癌摘出手術をしたのち、25回にわたる放射線治療、それと平行して18ヶ月間ホルモン療法(のみ薬と注射)をしました。
でも私と同じ日に手術した人は、1年間にわたる抗がん剤治療をすると言ってました。確か120万円だったかと…。お友達になったこの方は、半年前の検診では癌が見つからなくて自分で見つけたと言ってました。そのあとはお会いできなくて心配です。
私の妹は、入院手術、放射線治療、抗がん剤治療、分子標的治療の予定と説明されたといってました。実際には術後にわかる状態でこれから具体的に決まって行くと思います。やっぱり抗がん剤治療、分子標的治療などの薬物療法は高額になります!
そうそう因みに妹は抗がん剤治療をする予定なので、「カツラ」も「つけま」も買ってから入院しました。
そしてうちの向かいのおじいちゃんは肺がんで東日本大震災の直後に2年の闘病の末亡くなったのですが、がんと判明したときは既にステージ4のBでした。治療は手術はしないで抗がん剤治療のみでした。
お散歩しているときにお話しましたが、「300万円する治療法があるって先生から説明されたけど、いいんだ!おれは!」って、きっと先進医療を勧められたけど、断ったんですね…。
自分ががんに冒されたと判明したとき、がんの種類とステージによって、治療法はさまざまで、かかる金額も本当に千差万別です。
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治療して元の生活に戻るまでどれくらいの期間を要するか…
私は手術して放射線治療を終えたあとは、とにかくお金がまったくなかったので手術後、放射線治療を終えた2ヶ月後くらいに仕事はスタートしました。その時はスーパーでレジをしていましたが、とにかく重い物は持てないし、手からばい菌が入ってすぐに腕がパンパンに腫れるし~大変でした。
入院したとき私の前のベッドの人は、手術後、4日で抜糸もしないで退院しましたよ~~。その方は飲食店のフロアをやってる人で、乳がんの手術は2回目でした。仕事が休めないんだって言ってましたが、すごいパワフルな人だと感心しました。
そうかと思えば、抗がん剤治療をするために3日間の入院を繰り返す人、再発したために1年間に2度目の入院で今回は長引きそうだ…と、ほんとにさまざまです。
妹は専業主婦なのですが、やはり仕事していないとはいえ予定の治療をすべて行うとすれば、家族への負担や影響は少なからずありますよね~!
抗がん剤治療をする予定の人は、職場復帰まで1年を要するかもしれません。
それだけじゃないんです!治療方法の選択も重要なんです!
私は乳房温存手術をすることができました。がんが判明して治療方法はその状態によっていろいろですが、できれば元の元気なときの自分に戻りたい!だれもがそう望みます!
私の場合、温存できましたが乳房はかなり大きさが違うので、薄着をするとわかる人にはわかってしまいます。
ホットヨガにいって汗をダラダラかいていると、ますます左側が小さいのがバレバレだし、それだけじゃなくて胸の高さが左右違うんです、明らかに!
まあ全摘している人からみたら贅沢な話ですけど~~~~!
でもね、乳がんにも先進医療が適用になったんですよ~~!鹿児島県指宿市にあるメディポリス国際陽子線治療センターです。
陽子線治療は正常な細胞にはほとんど影響なくがん細胞に到達して、、がん細胞の核の中にあるDNAを攻撃してくれるんです。そして陽子線により損傷を受けたがん細胞は、死滅し、増殖できなくなるんですって~~~~!
すごいよね~~~~~!
ピンポイントでやっつけてくれるの~~~!
でもこれは健康保険がきかないので、全額自己負担です。2~300万円かかります。
それから鼻の奥にがんができてしまった人が、外科手術だと顔が陥没するところ、先進医療でそれを免れたといってました。その人と面識はないですが、私の勤めている会社の社員さんのついこの間の話です!
本当にがんになってしまっても、それを乗り越えて、また元の生活に戻ることができたら、こんな幸せなことはないですぅ!
それからがんにかかる確率論に一言!
うちは父、母、妹、私の4人家族ですが、私が11年前に乳がんになったとき家族で話題になったのが、「うちはがんの家系じゃないのにね…」って、その時は、身近な親族にがんになった人いなかったんです。
でもそれから7年後に父を肝臓がんで亡くし、今回妹が乳がんになってしまいました。その確率75%!
たった10年そこらでうちの家族はすっかりがん家系になってしまいました。
確率論は当てになりませんね!
要するに、
世間ではがんは2人に1人がなる時代と言ってるけど、自分の身にいつ降りかかるかまったくわからない。貯金をいくら、いつまでに用意すればいいかもわからない、そんな分からないもののために別枠でがんの治療以外には絶対使わない貯金はできませんよね!
でもがんになったら、まさにその時に、今みてきたように相当のお金が必要なんです。
だから保険が必要なんです!
自分の収入のせめて2%~3%、月収30万円の人だったら6,000円~9,000円ほどでいいですから、掛け捨てのがん保険ご用意することおすすめします!
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まとめ
保険は一言でいうと、リスクヘッジなんですよね~。
「リスクヘッジ」とは、一般に「危険を避けること」なんですが、この場合の危険って、がんになったことをいってるのではないですよ~。
がんになってしまったことで、そのあとの生活が大変になってしまったり、大変どころか闘いに敗れてしまってボロッボロになってしまったり…そのことをいってるんです!
たとえがんになったとしても、適切な援助のもと、キッチリ闘ってその闘いに勝って生還し、また元の平温な生活に戻りたい!!
そのために、がん保険ご用意くださいませ!