今まで「保険なんて~~~」って考えもしなかった青年が、結婚を機会に周りからもいろいろ言われて保険を考えることになったりしますが、いきなり「結婚したんだから、しっかりしなさいよ~~~!」なんて言われても、保険ってわからないことだらけ!
そうして保険の営業さんに言われるまま高い保険に入って家計を圧迫して、せっかく加入した保険を解約…、そうして保険アレルギーになって無保険状態、いざというときに困ったって話もよく聞きます。
そこで今回は、「結婚したら保険の選び方どうすればいいのか」に焦点を当てて、お話ししていきますね!
ちょっとその前に………
保険は~~~「♥ラストラブレター♥♥♥」
21年前に、シングルで子供を生む選択をした私は、両親の力を借りて資格取得の勉強しながら一人息子を育てていました。
そして10年ほど経った寒~~い冬のある日、机に座りながら慢性的な肩こりをほぐすべく右手で左の肩を揉んで、そして脇に手を滑らせたその瞬間、
凍り付きました…
コツーーーンと堅い物に触れたからです!
「えっ、なに?」
子供を産んでからずっと、勉強しながら少ないパート代で子育てしていた私は、息子と二人で県民共済に入っていましたが、小学4年生になっていた息子が、学校から帰ると「マックに行きたい~~~~!」って言ってもなかなか「じゃあ行こう!」って簡単に言えないのがもどかしくて、つい3週間前に自分の保険だけ(2000円)解約したばかりでした。
そしてそれから1ヶ月ほど悶々…としながら年を越え……
「どうしよう、これってしこりだよね…まさか癌じゃないよね?」
「でも病院いかないと…行くとしたらどこの病院?とりあえず近くの……」
「いや行くんだったら、最初からどこか大きいところ………でも癌だったら困るし……」
と悶々…は続いていましたが、2月の始めに重~~い腰を上げ、県立がんセンターに行きました。
そして、乳がんの宣告…
「やっぱりか……私が死んだら、シングルで生んだ10歳の一人息子はどうなる……」
「私の両親も70歳を超えてるし、息子が大人になる前にもしもの事があったら……」
と、死ぬの前提で私の思考はドンドン展開していきました。
そして、がんセンターから家までの帰り道、
「そうだ!死ぬかもしれないなら、せめてお金を残さなきゃ~~!」
と、宝くじ売り場でロト6を買いました。普通の宝くじだと運を天に任せすぎでしょ~~~!少しでも本気で大金を引き寄せるべく、自分の力で当てる!との意気込みでロト6にしました!
結局、がんセンターの帰り道4回チャレンジしましたが、1000円すらも当たりませんでした…。
そして4年半後、望む資格はまだ取れていませんでしたが、息子の高校進学が迫ってきてて、このままではヤバイと思って正社員になるべく10月に生命保険会社に入社しました。
その研修初日、保険は別の名をラストラブレターと言うんですと教わり、そして見せられた動画…
「象の背中、旅立つ日」 作詞 秋元康 (YouTubeで見てみてね!)
ある朝 目覚めたら 神が待ってた
命に終わりが来ると そっと知らされた
どうして 僕だけが 旅立つのか?
運命のさざ波に 声は届かない
一番近くの 大事な人よ~
しあわせだったか? それが気がかり
もしも僕がいなくなったら 最初の夜だけ泣いてくれ
君と僕が過ごした歳月(とき)を
思い出しながら 見送って…
いつかは 誰もみな 迎えが来ると
わかっていたはずなのに 他人事(ひとごと)のようで…
夕陽がいつもより 美しくて
知らぬ間に溢れ出す 感謝の気持ち
今まで一緒に 歩いた人よ
残して行くこと 許して欲しい
………………
生命保険って、愛する人に残すラストラブレターなんだ~~~~!
解約して保険が無いなら、せめて現金一億円を息子に~~~~~~~!
がんセンターの帰り道に、宝くじ売り場で必死でロト6の数字を選んだあの光景が、走馬燈のように浮かび、保険会社の入社一日目、それも一番最初の研修で、号泣する私~~~~~~!
あれから7年経ち、私は元気に生きてます!
結婚すると自分を取り巻く状況が変化しちゃいます!
極端な話、独り身であれば自分の身にもしもの事があっても、周りは気持ちは悲しいけど金銭的に困る事は少ないと思うんです。
でも結婚したら奥さんや子供がいますので、気持ちが悲しいだけにとどまらず金銭的には相当苦しい事に……例えば、奥様が妊娠中だったとか、子供の進学で学費が大変だとか、車を買ったばかりだとか、家のローンがあと何十年もあるとか…
そうすると幸せな家族が、大黒柱の死亡で経済的に大変苦しい状態になってしまい、ローンが払えず家や車を手放したり、子供は夢を諦め、奥さんは仕事を掛け持ちなんて事も…
でも、生命保険のまとまったお金が入ったらどうでしょうか?
きっと残された家族は悲しみに打ちひしがれても、前を向いて一歩を踏み出すことができるんじゃないでしょうか。子供達も夢を諦めないで生きていくことが出来ますよね?
そこで生命保険は、死にゆく者が愛する家族に残す、最後のラブレターというわけなんです。
そんなラストラブレターと言われる生命保険、どう選んだらいいかお話していきますね!

結婚したら、保険の選び方は変えましょう!

生命保険は、3つの目的に分類される
第1の目的は、生命保障(死亡保障や介護保障)
死亡した時や介護状態になった時を保障します。
第2の目的は、医療保障
病気やケガをしたとき、さらにはガンになった時を保障します。
第3の目的は、資産形成
お金を貯める、または、お金を増やす目的で、保険を利用します。
これらの目的が結婚をすることで…
第1の目的、生命保障(死亡保障や介護保障)
自分が死亡した時や介護状態になった時の保障は、どれ位用意すればよいのでしょうか?
独身時代
自分が死亡した時の死亡保障はお葬式代くらいあれば、つまり200万円くらいあればと言われてます。
結婚した場合は…
生命保険会社では、それぞれのデータに基づいてシュミレーションできる端末がありますが、ここでは簡単に自分で計算してみましょう。
[死亡保険金の計算の仕方]
結婚して1ヶ月の生活費が20万円とすると、1年間で240万円の生活費が必要ということになり、一番下のお子様が成人もしくは、社会人になるまで、もしくは奥様が年金をもらえるようになるまで何年あるかで計算します。
計算例
夫30歳、妻30歳、子供5歳
子供が20歳になるまで15年………240万円×15年=3600万円
子供が大学卒業まで17年………………240万円×17年=4080万円
妻が65歳になるまで………………………240万円×35年=8400万円
単純に計算するとこうなりますが、奥様もご主人が亡くなった場合、もともと専業主婦だった人も外に働きにでることもあるでしょうから、やはり子供が22歳(大学卒業)までをまずは重点的に考える事が大事かと思います。
介護の場合は死亡の場合に加えて介護費を加えなくてはなりませんので、介護費用を月5万~10万円は上乗せにして計算します。
1ヶ月の生活費が20万円プラス介護費用5万円とすると、1年間で300万円
子供が大学卒業するまで17年あるとすると、300万円×17年=5100万円となります。
一応の保険金の目安です!
第2の目的、医療保障
病気やケガをしたとき、さらにはガンになった時の保障は?
独身時代
突然の入院費や治療費などの出費に備えるだけでなく、やはり自分の生活費の分まで保障は用意したいですね。
結婚した場合は…
一家の家計を支えているご主人が病気やケガをした時、突然の入院費や治療費などの出費に備えるだけでなく、やはり生活費それも家族全員の分が心配になってきます。
この点会社員の場合は健康保険の傷病手当金がありますから、1年半はお給料の3分の2をもらうことが出来ますが、やはり生活は大変ですからここもそれなりに準備したいところです。
特に三大疾病特約の一時金は年収分くらいあると、安心です!もしもガンになって抗がん剤治療をすることになると、最近はだいぶ副作用が少ない薬も増えてはきましたが、やはり仕事に支障をきたした場合には、ゆっくり治療に専念できる金額が年収分になります。
第3の目的、資産形成
これは当面の目的や将来の目的のために備えるものだから…しっかりと…
独身時代
独り身では、将来のことで切羽詰まるってことは無いかもしれません。
結婚した場合は…
結婚した場合の資産形成では、やはりお子様の学資保険をまず準備して欲しいですね~!
一人につき月1万円を積み立てると、18歳の時に216万円(単純計算して)積み立てられる事になります。大学に進学する場合は、もちろんこれだけ済まないケースがほとんどですが(うちも大変です…)でも助かりますからね~~~~!
それと同時に老後の年金については、そんな先のこと~~~~って思う人も多いかもしれませんが、公的年金に加えて、私的年金(生命保険会社が販売する個人年金)を早くから積み立てた人は、月々の掛け金が少なくて済みますので、ご夫婦で1本ずつ掛けたいところです。
この点自営業の人は原則国民年金だけですので、国民年金の平均支給額は月5万5000円ですから、一人の生活費としてあまりに少ないですよね~~~!
確かにご商売が上手くいってると将来も万全のような気がしますが、だからこそ積んでください!
少しずつの積み重ねは、大きな安心になりますからね!
では保険プランみてみましょうね!
30歳独身男性
生活障害収入保障特約 | 120万円×20回 |
死亡保障 | 200万円 |
三大疾病特約 | 200万円 |
入院保障充実特約 | 10万円 |
入院特約 | 1万円/1日 |
先進医療特約 | 2000万円 |
月々の保険料 8,120円
結婚して、夫30歳、妻30歳、子供2歳
生活障害収入保障特約 | 200万円×25回 |
死亡保障 | 120万円×25回 |
三大疾病特約 | 200万円 |
入院保障充実特約 | 10万円 |
入院特約 | 1万円/1日 |
ガン入院特約 | 2万円/1日 |
先進医療特約 | 2000万円 |
ガン診断特約 | 300万円 |
ガン薬物治療特約 | 10万円/1ヶ月 |
オレンジ色のところは、結婚したため増額または、新たに保障を厚くしたところです!
月々の保険料 15,760円
もちろん予算に合わせて限額したり、増額したり…自分の無理のない範囲で自分の保険を設計して見てください!
まとめ
最後まで読んでくださった人は、保険を解約してそして乳がんになった私、その後保険どうしたんだろうと、心配してくださってると思うんですが、ご安心ください!
実は県民共済を解約したあと、がんセンターの診察を受けるまでの約2ヶ月の間に、必死で入れる保険を探したんです!(貧乏だったので、月2000円くらいで入れるのを探す)
でもまず県民共済は解約したばかりで入れない、次ぎにこくみん共済に電話すると、診察を受けてなくても自分で「しこり」があるとわかった段階でだめ!
そして、コープ共済に電話すると、なんと、診察を受けて投薬や手術の指示を受けてなければ入れるとのこと~~~~~~~~~~~~~!
忘れもしない2007年の1月31日にコープ共済に加入し、その1週間後の2月7日にがんセンターに行きました。
そして手術は3月12日無事終わりまして、入院期間は11日、もらった給付金は、
入院給付金 8,000円×11日=8万8,000円
手術給付金 8万円
合計16万8,000円でした。
そして4月に放射線治療を受けて、確か5万円でました。
乳がん発覚3週間前に県民共済解約した私にとっては、ホントにありがたいことでした。
でも、そのあと保険会社に入って保険のこと勉強した私は、健康なうちに保険を準備する大切さ、身にヒシヒシと感じています。