仕事を辞めて失業保険をもらっていても、アルバイトしてもオッケイですよね~!
でも、そのアルバイトのしかたによっては、もらえる失業保険に影響しちゃう場合もありますよ。
例えば、支給される額が減っちゃうとか…、支給が先送りされちゃうとか…。

今回のご相談のケース
楽田C子さん(らくた しーこ)40歳
C子さんはお母さんと二人暮らしの独身です。短大卒業後ある企業に20年間お勤めしていましたが、なんか疲れちゃって、ちょっと生活変えようかな~って思って先日退職しました。
C子さん 「前の会社は結構残業も多かったし、簡単に有給も取りづらかったんですよね~~、うちは母一人子一人なんで、これからは母と一緒に生活楽しんでいきたいしね~~~」
確かに、C子さんのお母さんを大事にしたい気持ち、わかります~~~!
C子さん 「で、しばらくは失業保険もらいながらゆっくり何か勉強しながら次の仕事探そうかな~って思ってるんです。でも私の場合ってすぐに失業保険もらえないんですよね?収入がまったくゼロでも困るしね、アルバイトでもしようかな~~~」
はあ~~い!かしこまりました~~~!
失業保険を受給中のアルバイトの仕方とともに、具体的に計算をしながらその影響について解説していきますね!
失業保険をもらえるか基本的事項をまずチェック!

失業保険はまず以下の要件を満たすことを確認しましょう。
1 過去2年間のうち、雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上あること
2 就職する意思と能力があること
3 求職活動をしていること
C子さん 「20年真面目に勤めたし、いまいまじゃないけど仕事はするつもり、ハローワークに行って仕事は探すふりしま~~す!」

C子さんの場合は自己都合で会社を辞めたということになりますから、待機期間の7日のあと3か月間は給付制限があって、そのあと失業保険の支給となります。
失業保険いくらもらえるか計算してみましょう
C子さんが退職前6ヶ月間にもらっていた給料の総額(ボーナスは含めず、残業手当は含める)と年齢等によって基本手当額が決まります。
離職前の6ヶ月間の賃金総額 150万円
離職時の年齢 35歳以上45歳未満
被保険者期間 20年以上
失業給付は、
基本日額 5,505円
給付日数 150日
支給総額 825,750円
となって、これを離職した日の翌日から1年間であれば、もらえるということになります。
失業保険もらいながらアルバイトをしてもいいですか?
アルバイトもやり方によっては、現実に入ってくるお金として損する場合もあるので、今からその点を解説していきますね。
●1日4時間以上のアルバイトをした場合
これはその1日分が不支給となり、先送りされるだけですのでトータルしてもらえる金額に損はないです。
●1日4時間未満のアルバイトをした場合
ここが問題です。収入によって全額支給、減額支給、不支給の3段階に分かれますので、減額支給になった場合はいくらか損をすることになります。
この計算は複雑ですので省略しますが、とにかくアルバイトをするなら、1日4時間以上することをおすすめします。
もっとも1日4時間以上で週20時間以上してしまうと、アルバイト先の雇用保険の対象者となってしまうので、これは避けなければなりません。
ですから、1日4時間以上のアルバイトを週20時間未満でするか、週20時間以上だけど30日以内に終了するアルバイトにしててくださいね!
C子さん 「なんとなく、わかりました~~そんな都合のいいアルバイトがあるか不安ですが……それから、この機会に何か身につけておくのもありかな?と思ってるんですが~~~」

失業保険フル活用で公共職業訓練をのぞいてみましょう!
職業訓練ではどんなことを学べるの?
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構がやっている求職者向けの職業訓練があります。
大きく分けて3つのコースがあり、機械系、電気・電子系、居住系と分かれていて、再就職に役立つ内容となっています。
例えば、CADものづくりサポート科(女性コース)というのがあり、「ITの基本」から「財務会計事務」や、「製造業のための原価計算」など、なんか難しそうな、でも次の仕事のスキルとしては十分通用しそうなことを教えてくれそうですよ~~~!
これはC子さんの地元のハローワークで一度調べてみると良いですね!詳しくはこちらでみてみてね!
受講料はいくらかかりますか?
受講料は無料のところが多いですが、テキスト代が5000円程度かかります。
失業保険はどうなりますか?
自己都合で離職した人は通常3ヶ月の給付制限がありますから、その間は収入は無くなっちゃいますよね?
でも公共職業訓練を受ける人は、通い始めた時点でその給付制限がなくなり、失業保険の給付がはじまりますよ~~~!
それに、訓練中に失業給付が終わってしまう場合でも、その講座が終わるまでなんと延長して支給されるんです。
さらに交通費や受講手当、寄宿手当まで支給されます。
C子さん 「え~~、ほんとに~~~!なんか今までとまったく別なこと勉強したくなった~~~!」
もっとも、職業訓練に申し込んでも誰でも受講できる訳ではないので、ぬか喜びはダメですよ~~!
筆記試験や面接がある場合もありますからね。適性検査が重要のようです。
まとめ
今まで「教育」の時代が終わり、「仕事」の時代が終わると、「引退」ってなってたのが、人生100年時代を迎えると、「教育」と「仕事」の間を何回か往復したりする人も多くなってくています。
そのために仕事を一度辞めて、失業保険をもらいながら学び直しなんていうのも有りですね!
国の制度を上手に利用して、自分磨きも良いですよ!