失業保険、派遣の契約満了は不利か?条件をみてみると…

派遣やってて契約が満了になりました。次の仕事ないです!

派遣でも失業保険もらえますか?

もらえるとしたら、いつからもらえますか?

失業保険がすぐもらえるかもらえないかは、死活問題です!

マーシー雪
こんにちは!このブログを運営するFPのマーシー雪(@mercy_yuki)です。

そこで派遣のお仕事している人が、抜かりなく失業保険をもらうためのチェックポイントを解説していきま~~す!


派遣でも失業保険がもらえる人ともらえない人

 

失業保険もらえる人の条件 その1

失業保険は、働いている人みんながもらえるわけではなく、失業保険は働いている職場で雇用保険に加入していた人がもらえます。

派遣で働いている人が派遣先で雇用保険を掛けてもらえる条件は、

●1週間の所定の労働時間が20時間以上

かつ

●31日以上の継続した雇用が見込まれること

この2つの条件がそろわなければなりません。

まあ雇用保険に加入しているかどうかは、給料明細書をみて雇用保険料が引かれているかをみれば確認できますよ。

でも雇用保険料を引かれていてももらえない人もいますから、喜ぶのはちょっと待って~~~!

失業保険もらえる人の条件 その2

失業保険をもらうためには、勤めていた職場で、

●過去1年間に通算で6ヶ月以上雇用保険に加入していた(会社都合での離職)

●過去2年間に通算で12ヶ月以上雇用保険に加入していた(自己都合での離職)

上記の期間、雇用保険を掛ける必要があるんですね~!

派遣の場合は、実際に働く職場は短い期間で変ったとしても、派遣元の雇用期間がこのいずれかの要件を満たす必要があります。

会社都合で離職したのか自己都合で離職したのかで、失業保険をもらえる条件が変りますので、ここは注意が必要ですね!


派遣でバッチリ失業保険をもらうための条件は?

失業保険を早くもらおう

失業保険はご存じのとおり、ハローワークに行って求職の申し込みをして、失業の認定を受けてから、7日間の待機期間を経て、失業保険の給付日数のカウントが始まります。

そして会社都合の離職だとすぐカウントが始まりますが、自己都合の離職だとさらにそこから3ヶ月間待たなければなりません。

そこで派遣やってた人が、一日も早く失業保険をもらうために、会社都合の離職となるための要件をお話します。

● 会社都合の離職

派遣の契約満了前に、次の派遣先を指示されない場合

● 自己都合の離職

契約期間満了前に、次の派遣就業先を指示されながら、それを正当な理由なく拒否した場合

これにより、失業保険をもらうのに3ヶ月待つか待たないかの差が出ます!

 失業保険をいっぱいもらおう

さらに、会社都合と自己都合の場合、給付日数が変りますよ!

給付日数はもちろん雇用保険を掛けた期間と年齢によって変りますが、自己都合だと90日~150日なのに対して、会社都合だと90日~330日となります。

なんかすごい差があると思われるかもしれませんが、330日もらえるのは20年以上勤務していることが条件となります。

ですから短い期間だと差が出ませんが、5年以上勤務したら、会社都合と自己都合では給付日数に差が出てきます。詳しくはハローワークのホームページで確認してくださいね!

最後に、派遣先を辞めるときに注意すること!

ハローワークに行って失業保険をもらうために手続するとき、離職票をもっていきます。

その離職票をもらう時、退職理由を必ず確認してくださいね!

「労働者からの契約の更新または延長を希望する旨の申し出があった」と記載があれば、もちろん会社都合扱いになります。

そして「労働者が延長を希望せず」と書いてあっても、会社都合です。

この点について法改正があり、会社都合が認められたのですが、派遣に関する法改正は少なくないことから、対応がまちまちのことがあるので、注意してくださいね!

「契約期間満了前に次の仕事の紹介を受けて、それを正当な理由なしに断った」と記載されていたら、自己都合扱いになってしまうこともあります。

必ず確認して、納得できない場合はその離職票の受け取りに、署名・捺印してはダメですよ!

微妙ですが、失業保険の給付を受けようとする場合は、ここ重要な所なので見逃さないようにしてくださいね!


まとめ

平成29年の全労働者に対する非正規雇用労働者の割合は、37.3%

非正規雇用労働者の中で、派遣社員、契約社員の割合は、21%

人数にすると、派遣社員、契約社員は425万人に上ります。

う~~~ん、多いですね!

不安定な中で働いている人が多いですぅ…

にもかかわらず、国が雇用対策を検討する上での勤労統計データの改ざん…

皆、怒ってます!!!!!