失業保険を計算してみる!交通費はどうしましょ?

そろそろ潮時かな~~~なんて、「退職」という文字が頭をかすめると、「次、どうしよう…」って思いますよね。

そして「今まで忙しかったから、少し休みたいな~~~」って思う人は、「失業保険いくらもらえるんだろ~~」って現実的に考えます。

マーシー雪
こんにちは!このブログを運営するFPのマーシー雪(@mercy_yuki)です。

今回は、リアルに失業保険を計算してみますよ!


失業保険がいくらもらえるか計算式の基本は?

失業保険でもらえる1日分の給付額(基本手当日額)は、賃金日額を基礎としてその50%~80%となります。

賃金日額の計算は、

賃金日額 = 退職前6ヶ月間の給与÷180日

で求められます。

そして、お給料はザックリ月30万くらいもらってるよ!って人でも、給料明細をようくみてみると、

基本手当  18万円

残業手当   6万円

通勤手当   2万円

住宅手当   4万円

って感じになってますよね?

もしこれが退職前6ヶ月間の給与に含まれるのが基本手当だけとかになると、賃金日額は…

[ 18万円×6ヶ月 ]÷180日= 6,000円

でも基本手当てだけでなく、全部含めることができるとすると、

[ 30万円×6ヶ月 ]÷180日= 10,000円

となります。この差は大きいですよね!!!!!!

そこで、退職前6ヶ月間の給与に含めることができるものとできないもの、解説します!

退職前6ヶ月の給与には交通費とか含めてもいいの?

含めていいもの

まず退職前6ヶ月の給与の対象となるものは、毎月支払われるものが該当します。

基本手当、残業手当、深夜手当、休日手当、通勤手当、日直手当、役職手当、家族手当(扶養手当、子供手当)、住宅手当(家賃補助)、技能手当、皆勤手当などです。

含めることができないもの

毎月決まったように発生しないものは、退職前6ヶ月の給与に含めることができません。

出張手当、宿泊費、賞与(年3回以内)、結婚祝い金、死亡弔慰金、災害見舞い金などがこれに該当します。

ですから交通費は、通勤手当として支給されたものは退職前6ヶ月の給与に含めることができますが、出張のときの分は、含めることはできませんね!


では賃金日額から基本手当日額を求めてみましょうね!

計算は以下の年齢ごとに分類されています。

めんどくさがり屋さんは、この表を飛ばして下の具体例みてみてくださいね!

離職時の年齢が30歳未満

賃金日額 計算式 給付率
2,479円以下 A 81%以上
2,480~4,969円 B 80%
4,970~12,210円 C 50~80%
12,211~13,500円 D 50%
13,501円以上 E 49%以下

離職時の年齢が30~44歳

賃金日額 計算式 給付率
2,479円以下 A 81%以上
2,480~4,969円 B 80%
4,970~12,210円 C 50~80%
12,211~14,990円 D 50%
14,991円以上 E 49%以下

離職時の年齢が45~59歳

賃金日額 計算式 給付率
2,479円以下 A 81%以上
2,480~4,969円 B 80%
4,970~12,210円 C 50~80%
12,211~14,990円 D 50%
14,991円以上 E 49%以下

離職時の年齢が60~64歳

賃金日額 計算式 給付率
2,479円以下 A 81%以上
2,480~4,969円 B 80%
4,970~10,980円 F 50~80%
10,981~15,740円 D 50%
15,741円以上 E 49%以下

離職時の年齢が65歳以上

賃金日額 計算式 給付率
2,479円以下 A 81%以上
2,480~4,969円 B 80%
4,970~12,210円 C 50~80%
12,211~13,500円 D 50%
13,501円以上 E 49%以下

そしてA~Eの計算式は以下の通りです。

A=1,984円(下限給付額)

B=0.8×賃金日額

C=0.8×賃金日額-0.3×賃金日額×(賃金日額ー4,970円)÷(12,210円ー4,970円)

D=0.5×賃金日額

E=年齢別の固定置

では基本手当日額の計算してみましょう

では20年以上お勤めした40歳の人の離職時のお給料が、

基本手当  18万円

残業手当   6万円

通勤手当   2万円

住宅手当   4万円

合計    30万円

だった場合、失業保険の基本手当日額を求めてみましょうね!

0.8×10,000円-0.3×10,000円×(10,000円-4,970円)÷(12,210円-4,970円)

基本手当日額  5,915円

そして、自己都合の離職であれば、給付日数は150日ですから、手当総額は、887,250円になります。

会社都合の離職であれば、給付日数は270日、手当総額は、1,597050円になります。


まとめ

失業保険を増やすには、ラストの6ヶ月残業して頑張ると、賃金日額が上がって、もらえる失業保険増えますよ!

もっとも自己都合退職の場合は、3ヶ月の給付制限があり、失業保険をもらうまでかなりに日数を要することから、失業保険を待ってもらうより再就職して再就職手当をもらいましょう!