30代の私…年金いくらもらえるんですか?

人生100年時代っていわれても、お金のない人生ならば、100年生きた~~~~~い!!!って嬉しそうにいう人はきっと少ないはず!人生100年生きた~~~~~い!の大前提として、健康とお金はとっても重要ですよね!

そのお金の拠り所として、私たちの生活になくてはならないものが国からもらえる年金です!


その年金、30代の人たちもらえるんでしょうか、不安ですよね…。

そこで今回は、30代の人たちは将来いくら年金がもらえるかを、現状踏まえて検討してみたいと思います!

今回のお話

楽田C子さん(しーこ35歳)は10年前にG人さん(じーと35歳)と結婚しましたが、いろいろあって5年前に離婚してから、一人息子のHくん(えいち10歳)をシングルで育てています。

そして、C子さんには仲の良いお友達が2人、これがまたとっても個性的な二人なんですぅ~~~!

一人はX子さん(てんこ35歳)はお仕事バリバリのキャリアウーマン、もう一人は専業主婦のおっとり奥様Y穂さん(わいほ35歳)です。

3人は短大の同期だったんですよ~~~その後進む道はバラバラだったんですが、とっても仲良し!

3人は一ヶ月に一回ランチやスィーツバイキングをしながらおしゃべりをして、ストレス発散です!今日は飛びっきり美味しいスィーツのお店です!

C子さん  「ねぇ~~最近よくテレビで年金のことやってるでしょ~今まであんまり考えたことなかったけど、X子も、Y穂もそんなこと考えたことある?」

X子さん  「ぜ~~~んぜん、そんなの~~気にしてないわよ~~~~!なるようになる!!」

Y穂さん  「うちはパパ任せだから、きっと大丈夫なんじゃない?」

C子さん  「そっか~私だけか~~気にしてるの、でもなんか心配だよ、私たちが60歳過ぎた頃、年金ちゃんともらえるの?もしもらえなかったら、うちは旦那いないし~~~どうやって生活していけばいいんだろ~」

Y穂さん  「C子には、Hくんいるじゃない!」

X子さん  「え~~~息子に頼るのはなんぼなんでもしたくないわよね~~~C子!」

C子さん  「えっ、うん…できるだけそうならないように頑張るつもり…でも不安だわ」

パレ子さん、私たち30代って年金いくらくらいもらえるのかしら~~~ちゃんともらえるの?

はあ~~~~い!今から30年先ですね~~~!ちょっと、パレ子もわかりませんが~~~、なんとか一緒にちょっと考えてみましょうね!


30代の人たちは、年金もらえますか?

国民年金や厚生年金をかけていると、65歳になったら老齢基礎年金や老齢厚生年金がもらえることになっています(一部60歳から65歳までに特別支給の老齢厚生年金あり)。

ですから、このままいくとC子さん達はあと30年後にはそれぞれ年金をもらえるようになるはずです。

C子さん  「はずって…」

はい…厚生労働省も、そして民間の機関も先の予想を立てるのですが、やはりこればかりは確実な情報ですといい切れないんですね…。

X子さん  「じゃあ私たちどうしたらいいの?年金の保険料払うの止めとく?」

Y穂さん  「私は年金の保険料、最初から払ってないから、なんとも~~~」

X子さん  「え”っ!なんでY穂払ってないの?大丈夫なの?払わなくて~~~」

Y穂さん  「わかんないけど、そうなってる~~」

はいはい!先のことより今の現状をまず押えて、そのあとできれば先を見越して手を打っていった方が良いかもしれませんね~~~~!みなさん、そうしましょ!

年金の今までの加入状況と今後の加入予定どうしますか?

では最初にC子さんからみてみましょう。

C子さん

20歳から35歳までの年金加入状況

C子さんは、20歳で短大卒業後会社にお勤めして、5年後に結婚してからはその5年後に離婚するまで専業主婦でした。

そして30歳の時離婚してからは、資格取得のためパートしながら勉強するも、難関資格のため合格しないまま今に至ってます。

そうすると年金の加入状況は、

20歳~25歳     厚生年金

25歳~30歳     国民年金

30歳~35歳     国民年金を半額免除

35歳からの予定  資格取得は諦めて、できれば会社に勤めて厚生年金をかけたいと思っている。

X子さん

20歳から35歳までの年金加入状況

X子さんは20歳から25歳まで世界を放浪していましたが、25歳の時に帰国してそこからは大手貿易会社の通訳として、バリバリ仕事をして10年経ちました。

そうすると年金の加入状況は、

20歳~25歳     国民年金未加入

25歳~35歳     厚生年金

35歳からの予定  できれば50歳頃にリタイアして、海外旅行など好きなことして生きたい。

Y穂さん

20歳から35歳までの年金加入状況

Y穂さんは短大卒業後にすぐ結婚してからはずっと専業主婦で今に至ってます。因みにご主人は銀行マンです。

そうすると年金の加入状況は、

20歳~35歳     国民年金

35歳からの予定  このままでいいわ~~~♥


30代のみなさん、年金いくらもらえるかしら~~~

C子さんは、月10万円の年金もらえそうです!

まず最初の5年間はお給料(標準報酬月額)20万円として、そして、35歳から60歳までのお給料(標準報酬月額)は25万円として計算してみますね。

まず国民年金は40年加入することになりますが、30歳~35歳までの5年間は半額免除となっていますね。

ここで国民年金保険料の免除制度を少し解説しておきますね!

国民年金保険料の免除制度は保険料を納めるのが経済的に困難な場合に申請をして、保険料の納付を免除、つまり払ったことにしてくれるっていう制度です。

もう一つ似たような制度で、保険料納付猶予制度っていうのもあります。こちらは払ったことにはしてくれず、払うのを先送りしてくれるだけなので、ぜんぜん違う制度だから気をつけてくださいね!

そして、どれだけ払ったことにしてくれるかっていうと、

● 全額免除    2分の1を払ったことにしてくれます。

● 4分の3免除  8分の5   〃

● 半額免除    8分の6   〃

● 4分の1免除  8分の7   〃

C子さんは、国民年金を40年かけてそのうちの5年が半額免除となる予定ですから、

《[5年(60ヶ月)×0.75(8分の6)]+420ヶ月》÷480ヶ月=465ヶ月

この式わかりますか~~~~~~?

すみません!簡単にいうと、保険料を納めなければならない40年(480ヶ月)のうち、自分が実質納めた期間を決められた計算式で割り出したものです。

この計算式については国税庁のホームページをみてくださいね!

そうすると77万9,300円×[465ヶ月÷480ヶ月]=75万4,900円(端数処理済)が受け取る予定の老齢基礎年金となります。

そして、老齢厚生年金はというと、

 20歳からの5年を20万円、 35歳~60歳までの25年間を25万円のお給料(標準報酬月額)として計算すると、

A 9万円 B 42万円 となりますので、合計で約51万円となります。

ですからC子さんがもらえる年金の予定は、

老齢基礎年金75万4,900円

老齢厚生年金約51万円

合計  約126万円ですね~~! 月にすると10万円ちょい!

あくまで平成30年度の実績を元に試算していますので、もしかするとこれより減ってる可能性も十分あります。

C子さん  「月10万円か…それも今のままパートしていて正社員にならないとしたら、厚生年金分の42万円、月にすると3万5,000円減るんですね…これはもう一日でも早く正社員で就職しないと、ほんとにヤバイですね…」

X子さんは、月12万円の年金もらえそうです!

X子さんは希望通りに50歳でリタイアして、海外に旅行行ったり、海外に住んだりすると予定して、厚生年金を25歳~50歳まで25年かけたとしましょうね。

そして、その間のお給料(標準報酬月額)は60万円としますね。(通訳さん、いよ!!!高給取り!!)

まずX子さんの老齢基礎年金を計算してみると、

77万9,300円×[300ヶ月÷480ヶ月=0.625]=48万7,100円(端数処理済)となります。

そうすると、X子さんがもらえる年金の額は、

老齢基礎年金 48万7,100円

老齢厚生年金  99万円

合計  147万7,100円  月にすると約12万3,000円

X子さん  「ヤバイ、ちょっと足りないわ~~~~、私90歳くらいまで世界飛び回りたいのに~~生活するだけでやっとだよね、12万円って~~~~」

Y穂さんは、月6万5,000円の年金もらえそうです!

Y穂さんは20歳から60歳まで銀行員のご主人に扶養されている奥様ですから、第3号被保険者として国民年金を40年かけることになりますから、年金は、老齢基礎年金のみですね~~~。

因みに第3号被保険者は保険料は払わなくていいんですよ~~~~!

ですからY穂さんが65歳からもらえる老齢基礎年金の額は、

老齢基礎年金77万9,300円(平成30年度の金額で)

月にすると約65,000円

となりますね。

Y穂さん  「うちは、パパが頑張っているからお任せですぅ~~~!」

年金を増やすためにこれからは?

C子さん

C子さんの場合、これからも独身ですか?

C子さん  「はい!もう結婚はこりごりですぅ~~~!」

ならば、着実に老後の年金を増やすことをしていった方がよいので、やはり福利厚生として厚生年金をかけてくれる会社に就職して、厚生年金を積み上げていくことは必須ですね!

そして、Hくんは今10歳、きっと今からお金かかってきますよね?ですから大学卒業までの12年はボチボチ、そこからはお金を増やすためにドンドン、その時点でのリスクが少ない投資信託などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!

また、C子さんは資格を取ろうと頑張ってたんですよね?もし、ちょっと難易度を落として取れる資格があればそれを取得して、年齢に関係なく働ける環境作りを少しずつご準備するのもいいかもしれませんね!

X子さん

X子さんの場合は、確かに50歳でリタイアすると、年金の面では少ない感じがしますが、通訳というお仕事はフリーランスでできる仕事ですから、そんなに心配しなくてよいような気がします。なのでこれからアラフォーに入っていきますので、健康管理がとっても大事な気がします。

あと毎月のお給料そこそこもらってるので、全部使ってしまうんじゃなくて、貯蓄とか投資に回しましょうね!

それから、将来のリスクを減らすっていう意味では、働けなくなった時に備えて、就労不能や介護の時にもらえる保険を準備することも大事ですね~~。親には頼れませんからね~~~!

Y穂さん

Y穂さんの生活はご主人にかかってますので、これはもうご主人が健康で元気に働ける環境作り、これに尽きますね~~~!

C子さん  「私は夢も大切だけど、まずは足元しっかり固めて、その上で少しずつチャレンジしていきます!」

X子さん  「なんかさ~~、ハッキリ先を見せられるとガ~~~~ンって感じだけど、これもいい機会になったわ、ちょっと外食も控えめにして、ビールも押えるわ!ジョッキ3杯までにしとこかな!」

Y穂さん  「わかりました~~~~!パパ大事にしま~~~~~す!」


まとめ

私も、もっと早く先を見通す機会を作りたかった~~~~!え~~~~~んえん!!

バブル期に生命保険会社の個人年金に入った人が、そろそろ満期を迎えてそのお手続きに伺うと、なんと掛け金が倍以上になってる人がいらっしゃいます。当時の利率はものすごかったですぅ~~~。今は全然ですから余計にハイリスクハイリターンのものに手を出したくなりますが、ちょっと待って~~~~!

30代あたりから一度先を見て見ることはとっても大切ですね、50歳近くになると、人生やり直す手段がとっても限られてきますからね!

反省…