年金ってそもそもなんですか?いくら払うんですか?

今ニュースでは、年金についてはご無沙汰していますが、少し前は「消えた年金」だの毎日あっちこっちで取り上げられていましたね~~~!

でも、年金と聞くと遠い遠い先の話で現実味がないし、巷ではどうせ自分らの頃には年金もらえないし~~とか、まことしやかに言われちゃうと、高い保険料を払うにも躊躇しちゃいます…。


そこで今回はそもそも年金ってどういうものなのか、保険料はいくら払わないといけないのか、その辺の疑問をまとめてみました。

今回のお話

楽田D太くん(らくだでーた22歳)は、保育所から一緒の幼なじみが2人います。W湖さん(だぶるこ22歳)とV翔くん(ぶいと22歳)です。

D太くんは、今年地元の大学を卒業したんですが、就活に失敗してただいまアルバイト中です。そしてW湖さんは、高校卒業後地元の信用金庫にお勤めしていて今5年目に突入、V翔くんはなんとお笑い芸人目指して頑張ってるんですがサッパリ売れず、日雇いでなんとか生活しているんですよ~~~!

小さい時からずっと一緒で仲良しの三人組は、大人になってからもときどき会っては「あーでもないこーでもない」と、話に花を咲かせます。最近はもっぱら居酒屋なんですよ~~。ほんとに大人になりましたね~~~~~!

D太くん 「あのさ~この間うちの親父ケチでさ~国民年金自分で払えって言うんだぜ~~~」

W湖さん 「えっ?今まで払ってなかったの?」

D太くん 「だって学生だもん払えないじゃん、親父が勝手に払ってたんだよ~~~」

V翔くん 「なに?そのなんとかねんきんって?」

W湖さん 「………V翔ったら~~もしかして知らないの?それにD太も…まったくぅ…」

パレ子さ~~~ん!ちょっと二人に解説お願いしま~~~~す!

はあ~~~~い!W湖さんはちゃんとわかってらっしゃるんですね~~さすがですね~~!

お任せくださ~~~~い!!D太くん、V翔くん、キチンと社会人の仲間入りしましょね!


そもそも年金って何ですか?

国民年金は国内に住所を有する20歳以上60歳未満の全ての者が加入する年金制度なんですよ。

年を取ったり、身体に障害があったり、はたまた死亡してしまったりしたときに、必要な給付つまりお金をお支払いして、国民の生活を健全に保ったり、向上させたりしましょうという制度です!

特に老後は、お年寄り全体の6割の人が年金収入だけで暮らしてるんですよ~だから、とっても大事な制度なんです!

なので、20歳過ぎたらみなさんこの国民年金に入らないとダメなんですね~。

D太くん 「おれも苦学生だから、2年間親父が払っててくれたってわけよ~~~」

V翔くん 「うちのお袋はそんなことぜんぜん言ってなかったな~~オレまったく知らなかったもん」

W湖さん 「D太、お父さんに感謝しなさい!」

D太くん 「でも、W湖はちゃんと払ってんの?」

W湖さん 「私は、会社でちゃんと払ってるわよ!」

D太くん 「え~~~~ずるいな!会社が払ってくれてるのって~~~」

取りあえずいったい、いくら払うんですか?

国民年金の保険料は、平成30年度は、月16,340円です。

D太くん 「え~~~!そんなに高いの?年間にして20万近くかよ~~~」

V翔くん 「W湖はそれずっと自分で払ってんの?」

W湖さん 「私は国民年金でなくて、厚生年金に加入してて、その保険料は会社が半分払ってくれて、残りの半分はお給料から天引きされているから、あんまり払ってる感覚はないけどね。」

D太くんV翔くん 「国民年金でなくて、厚生年金ってなに?また違うの?」

まったく別のものではなくて、会社に勤めている人は厚生年金に加入するんですが、これは国民年金にも加入してその上に厚生年金にも加入するいわゆる2階建ての年金制度に加入するということです。

D太くん 「もしかして、それって年金もらえるときも2階建てってこと?」 

そうですよ~~~!もちろんです!でも、国民年金は一律皆同じ金額払うんですが、厚生年金の保険料は国民年金とは違ってお給料に比例して払います。そして半分は会社がもってくれます。

D太くん 「W湖はいったいいくら払ってんの?」

W湖さん 「ちょっとあんまり給料明細じっくりみてないからわかんない…」

W湖さんのは毎月のお給料から計算されているんですが、例えば月のお給料(標準報酬月額)が18万円だとすると、保険料は32,940円ですが、会社が半分出してくれますので16,470円ですね!

V翔くん 「たっけ~~~~~!」

確かに高い感じはしますが、その分老後にもらえる年金の額はぜんぜん違ってきますからね。

どんだけ払って、年金いくらもらえるんですか?いっぱいもらえるんでしょうね?

国民年金に加入している第1号被保険者

この第1号被保険者というのは、代表的な人は自営業者さんや学生さんです。20歳から60歳までキチンと保険料を40年間払うと、平成30年の年金の額で779,300円もらえます。残念ながらこの額は今、段階的に少しずつ減っています。一応月にしたら、65,000円ですが、ここから介護保険料とかいろいろ引かれますからね。

D太くんW湖さんV翔くん「え”~~~~~~~~~月6万円ちょっと~~~~~!」

もし、V翔くんがお笑い芸人になると、自営業者と同じ扱いになると思うので、お金のことは少し先まで考えておいた方が良いかもしれませんね~。

W湖さん 「V翔も夢なんか見てないで、ちゃんと働きなさい!もう既に2年分の年金保険料払ってないんでしょ?未納があると年金ドンドン減ってくよ~~~~!ねぇパレ子さん」

そうなんですよ~~!平成30年の9月30日までは5年前までの未納分は納めることができますからね。

V翔くん 「………………(^_^;)………………きつ…」

厚生年金に加入している第2号被保険者

この第2号被保険者は、もらってるお給料によって保険料はさまざまです。もし自分の保険料がいくらか知りたい方はこちらを見てくださいね!

そしてこれは正確にはでないんですが、ざっくりでよければ払った保険料に対してもらえる年金の額をちょっとお知らせしますね。(自分の年金の額は日本年金機構のねんきんネットで確認してくださいね)

例えば、平均給与が30万円として厚生年金に40年間加入したとしたら、老齢厚生年金の額は約90万円です。なので、国民年金779300円(あくまで平成30年の額)と合わせて、年間170万円が老後の収入となります。月にしたら約14万円ですね…。

D太くん 「国民年金だけの人よりは多いけど、でもそれでも40年間キチンと払ってそれだけか~~」

第2号被保険者に扶養されている第3号被保険者

この方は、会社員の夫に扶養されている妻が該当しますが、こちらは第1号被保険者と同じです。

もっとも

40年間ずっと同じという人もいらっしゃいますが、人によってある時は会社員になったり、自分で仕事をしたり、無職になったり、といろいろ変ることも多くなってきています。

現にD太くんは学生の間は第1号被保険者で、ちゃんと就職したら第2号被保険者になったりしますし、W湖さんは今第2号被保険者ですが、ご結婚されて一時期専業主婦になったりすると、そのときは第3号被保険者になりますから、変った時はすかさず、時をおかずに手続きしてくださいね!

V翔くん 「あのう…オレのたとえ話は……」

あっ、V翔くん忘れてました~~~!V翔くんは今第1号被保険者のはずですが、保険料払ってなくて未納状態ですから、それをまず解消しましょうね!そして、夢は置いておいて第2号被保険者に早くなったほうが良いと思いますぅ~~~!


まとめ

私もそうですが、大学生のお子様をお持ちだと、国民年金に加入のお知らせが来ましたよね?うちでは、私が払ってあげれる余裕がないので、学生納付特例制度を利用して保険料の納付を猶予してもらってます。学生納付特例制度や納付猶予制度については、こちらにまとめてありますので、参考にしてくださいね!

とにかくず~~~っと先のことかもしれませんが、みんなでお年寄りを支えていき、そして、自分もいつかはお年寄りですから、そのときに後悔しないように年金の保険料はちゃんと納めましょうね!