年金減額は絶対避けたい、不動産所得で老後を豊かに!

一昔前は、60歳過ぎたらあとは「残りの人生」と考えていました。「残りの人生」を年金もらってほそぼそと生活できればそれでいいと…。

でも人生100年の時代を迎えた今、60歳を過ぎても残りではなく、単なる折り返し地点を曲がったにすぎないと感じる人が多くなっているんですね~~、折り返し地点を曲がって人生の後半戦は、できれば色とりどりの豊かな人生でありたいと…。


そうすると、人生の後半戦を色とりどりにするためには軍資金が必要ですね!

でも、年金だけではなんとなく不安だからと所得を増やそうとして不動産に手を出したら、逆に年金が減額なんてことになったら大変ですぅ~~~!

そこで今回は、不動産所得と年金との関係をみながら、将来に備えていろいろ考えてみましょうね!

今回のお話

楽田A造さん(らくたえいぞう57歳)は妻のB代さん(びーよ52歳)と娘のC子さん(しーこ30歳)と息子のD太くん(でーた25歳)の4人家族です。

子ども達ももうスッカリ一人立ちして二人きりになったA造さんとB代さん、ある日曜日の昼下がり、のんびりとお茶を飲みながらお話しています。

A造さん  「僕もあと3年で定年になる、そしてそのあと5年くらいはそのまま残って65歳からは年金暮らしだな~~、一応年金もB代と二人で暮らすには足りなくはないと思うけど~~~」

B代さん  「そうね~~あと7~8年もしたら年金暮らしね~~~」

A造さん  「でもね、もし国の財政が破綻して65歳から年金もらえなかったり、もらえる年金が減らされたりしたら、B代と二人でどうしようかな?C子やD太を頼るのもなんかしたくないしね~」

B代さん  「まあパパ、そんなこと~~~まさか~~~!年金は大丈夫でしょ?」

A造さん  「それで少し不動産に投資してみようかなって思ってるんだけど~~~父が残してくれた土地があるだろ?それを有効活用できないかな~~、」

B代さん  「お金増やしてくれるのは嬉しいけど、お隣のご主人、定年してからも現役バリバリでお仕事してたら、『年金減らされた~~~!』って奥様嘆いてたわよ~~そんなことあるんですか?年金減らされたら元も子もないでしょう?」

パレ子さん、その辺の知識あんまりないので、ちょっと教えてくれますか?

ハア~~~~イ!パレ子と一緒に、ちょっと勉強してみましょう!


まず、年金が減額されることってあるんですか?

はい!ありますよ~~~!

まず在職老齢年金について説明します

と、その前に年金ってそもそもいつからもらえるの?ってことなんですが、みなさんご存じのとおり、年金は65歳からもらえますよね。65歳になると老齢基礎年金がもらえるようになり、会社勤めで掛けてた人はそれに加えて老齢厚生年金がもらえるようになります。

でも、ある年齢の人たちは65歳になる前にも特別支給の老齢厚生年金をもらうことができるんですね~~詳しくはこちらで確認してくださいね。A造さん(昭和36年4月2日生まれ)と、B代さん(昭和41年4月2日生まれ)は残念ながら65歳スタートですぅ~~!

では在職老齢厚生年金ってなに?ってことなんですが、60歳以降特別支給の老齢厚生年金もらえる人や、65歳から老齢厚生年金がもらえる人が、その年齢になっても会社に在職して厚生年金保険の被保険者資格があると、老齢厚生年金の支給額が調整されて減額する場合もありますよ!ってことなんです。

A造さん  「調整されて、減らされるってどういうこと?」

B代さん  「だから、パパあんまり頑張らなくていいわよ~~~!」

具体的には、会社でもらうお給料(総報酬月額相当額)と年金(基本月額)の合計が28万円を超えなければ、年金は減額されることなく支給されますよ~~~ってことなんです。28万円超えそうな人はこちらをご覧くださいね。

ではA造さん働かないとして、楽田家の年金の額は?

A造さんの場合の老齢厚生年金をざっくり計算してみると、平均給与30万円を35年間もらったと仮定すると、老齢厚生年金が年間約80万円になりますから、老齢基礎年金約78万円と合わせると、約158万円の年金がもらえますね~~~~!専業主婦のB代さんの老齢基礎年金約78万円と合わせると、約236万円が、楽田家の年金収入となります。

  ちょっと待って~~~~!

 

A造さんが65歳になってから、奥様のB代さんが年金をもらえる65歳になるまでには5年ありますから、A造さんが65歳から70歳までは、楽田家の収入はA造さんの年金しかありません。ということは、この5年間は楽田家では158万円、月にしたら13万円で1年間生活してくださいね!ってことですぅ~~~~~!

 

B代さん  「パパ~~!そんなの無理よ~~1年間150万円でなんか暮らせない!あなた、お仕事リタイアしたら二人で海外旅行に行こうねって言ってたじゃない~~~そんな金額だったら熱海も行けないわ~~~~!」

A造さん  「やっぱりな…なんか危ない気がしたんだ…どうにかしないとな…」

不動産所得があるとどうなりますか?

A造さん  「例えば、もらった土地にアパート建てるとか~~~どうなの?」

B代さん  「でも、儲かったらやっぱり年金減額されちゃうでしょ?それも困るよね~~~」

そうですね~、A造さんは、60歳で定年にはなるけどそのまま会社に残って65歳までは働くとして、問題は65歳からの収入をどうするかですが、アパートを建てて家賃収入を得た場合に、もらう年金の額が減額されたりしたら大変ですもんね~~。

でも年金との関係についてはご安心ください。家賃収入があっても年金は減額にはなりませんよ~~~!

お隣の年金減らされたお宅のご主人は、定年後も会社務めをして厚生年金保険の被保険者資格を維持したんだと思います。その場合、在職老齢厚生年金として支給調整されてしまったんですね。

ですから、会社務めをして厚生年金保険の被保険者にならない限りは、例えば土地をコインパーキングにして駐車場代を得たりアパートを経営して家賃収入などの不動産所得を得たり、はたまたパート収入を得たりしても、年金は減額されないです。

A造さん  「ほっ…そうなんだ…それは助かった…」

B代さん  「でもアパート経営なんて、絶対めんどくさいわよ~~人が死んだりしたら大変よ~~~!」

そうなんです!不動産投資もメリットデメリットありますからね~~~!

不動産投資ってどうなの?

これに関してはほんとにいろんな意見があります。

不労所得、つまり働かなくてもお金が入るので、今後病気になって倒れたり、親の介護で働く時間を制限されても毎月の安定した収入になるという意見。

また、経済が成長するとインフレになりお金の価値が今も10年後も同じとは限らないから、そういう不労所得を生み出す不動産投資は魅力だと言う意見。

一方、アパート経営した場合、入居者がいつもいるとは限らないし、家賃滞納時の督促や入居者同士のトラブルの対処など大変だという意見。

じゃあ管理会社に委託すればいいとして高額な金額(例えば建物だけで5000万円とか)を投資しても回収まで何十年もかかる場合もあり、高リスクだという意見。

さらに、結構修繕費がバカにならないという意見。

ほんとさまざまです~~~~!

A造さん  「ちょっと軽はずみには結論は出せないな…」

B代さん  「パパまだ57歳だから、2~3年じっくり考えましょ、ね!」



 

まとめ

将来もらえる年金の予想額は、自分の誕生月に送られてくるねんきん定期便に載ってますから、ある程度の目安にはなりますが、やはり少子高齢化が進む今の日本では、その予想を鵜呑みにしてノンビリ構えてばかりではいられないですね~~~~!

そして人生の折り返し地点を曲がってから、ヤバイって焦るのはちょっと遅い気がしますぅ~~。

できれば40歳過ぎたあたりからは具体的に少しずつでも備えることを考えてみてはいかがでしょうか?きっと子供の教育費や結婚等で大変だとは思いますが、人生ほんとに長くなってきてますのでね!

そしてお金の面だけではなくて、お元気に過ごすためにも健康管理でスポーツや食事に気を配り、楽しい人生を歩んでいきましょうね!