サラリーマンのみなさんも、40代50代になると定年退職後に年金がいくらもらえるか、とっても気になるところですね~~!
だって年金の額でだいたいどんな生活ができるか、なんとなく想像できちゃいますもんね~~、ゆとりある生活が待ってるのか、それともちょっと…いやメチャクチャ不安なのか…。なので年金の種類も気になるし…
そこで今回はサラリーマンの年金についてちょっとまとめてみました。是非参考にしてくださいね!
今回のお話
楽田A造さん(らくたえいぞう50歳)のお宅は、妻のB代さん(びーよ50歳)と娘のC子さん(しーこ30歳)と息子のD太くん(でーた25歳)の4人家族です。
A造さんは高校卒業後に地元の大きな工場にお勤めして32年、とっても真面目に働いてますので会社からの評価もよく、今三棟あるうちの一番小さい工場の工場長さんです。
奥様のB代さんはときどきパートはしてますが、ほぼ専業主婦です。家族4人とっても幸せに暮らしていますが、少しだけ心配なのがD太くん!
D太くんは、就活に失敗して大学卒業後はずっとフリーターです。貯金もしてるんだかしてないんだか…。内緒ですが、稼いだお金をゲームと車につぎ込んでいるみたい…。
あと、もう一人心配な人が~~~~!A造さんの弟のN平さん(えぬへい40歳)です。年が離れてポツンと生まれたので甘やかされたのか、高校卒業後はフラフラフラフラ~~でもこの頃少し人生に危機感持ったのか、ちゃんとしたお仕事を探しているんですって~~~!
N平さん 「アニキんとこで、正社員募集してないか?オレ雇ってくんないかな~~?」
A造さん 「どうしたんだ、急に?」
N平さん 「なんかこの間飲み屋でさ~隣になった人が言ってたんだ、サラリーマンが一番賢いって~」
B代さん 「N平さん!どういう意味?なにが賢いの?」
N平さん 「年取ったら年金もらえるだろ?年金いっぱいもらえるのはサラリーマンだっていうんだよ~~」
D太くん 「へ~~~そうなの?それってほんと?」
パレ子さん~~!N平さんの言ってること、ほんとですか~~~~?

確かに、年金いっぱいもらえるかもらえないかっていうのは、死活問題ですよね~~~
かしこまりました!年金の基本から押えましょうね!
年金には種類があるんですよ!

まず、年金は老後の生活に欠かせないお金というだけでなく、若くして障害をもってる人も受け取れますし、夫が亡くなった場合はその子供や妻が受け取ることができるのが年金です。
そして年金といっても種類があるんですね~、まず大枠で押えて欲しいのが、国民年金、厚生年金、共済年金です。
以前は3種類でした
実は平成27年10月以前は、自営業者、学生、主婦が加入する国民年金、サラリーマンなど会社員が加入する厚生年金、そして公務員が加入する共済年金の3種類の年金がありました。
しかし平成27年10月以降は、共済年金が厚生年金に統一されましたので、公務員はサラリーマンと同じ厚生年金に加入することになりました。
ということで、今は2種類です
では、国民年金と厚生年金はなにがどう違うのか説明していきますね!
まず、20歳になったら日本の国民なら全員加入しなければならないのが国民年金です。そしてサラリーマンや公務員は厚生年金に加入すると、同時に国民年金にも加入していることになるので、年金が2階建てになっているといわれています。
なので、国民年金と厚生年金はまったく別のものではなくて、国民年金にだけ加入してる人と国民年金と厚生年金の2つに加入してる人に分けられるということになります。
N平さん 「やっぱ、1個より2個のほうがいいような気がするな~~~」
D太くん 「だよね…N平おじさん…」
サラリーマンはみんな厚生年金?
ということで、サラリーマンは厚生年金に加入します~~~~といいたいんですが、サラリーマンといってもいろいろですよね?
正社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイトと、雇用関係が多様化していますから、一概にサラリーマンが年金2階建てになってるとは言い切れません。
A造さん 「そうだな!うちの工場でも、だいたい3種類だな」
D太くん 「どういうこと?」
A造さん 「お父さんはもちろん正社員だけど、季節限定の契約社員もいるし、パートさんも3分の1位いるよ、契約社員とパートさんは厚生年金じゃない人もいるよ、条件があるんだ~~!」
N平さん 「というと…」
はい!ちょっとここからは詳しく説明しますので、N平さん、D太くんは耳の穴カッポじいて聞いてくださいね!
まず、常時5人以上の従業員が働いている事業所や、株式会社などの法人で働いている一般従業員で70歳未満の人は、必ず厚生年金保険に加入しなければならないんです。
そしてパートさんでも、その一般従業員と比較して、おおむね労働時間(時間と日数)が4分の3以上あれば厚生年金保険をかけてもらうことができます。
因みにさっきA造さんが言ってた季節限定の契約社員さんは、4ヶ月以内で雇われる場合は厚生年金保険はかけてもらうことはできませんから注意です。
N平さん 「じゃあやっぱりちゃんと正社員にならないとダメなんだな~~アニキ頼むよ正社員」
D太くん 「ほんと、新卒で正社員目指したけど…ダメだった……」
B代さん 「あなた…」
A造さん 「D太、お前はまだ若い!まだまだ間に合う!父さんも応援するからな!」
N平さん 「えっ、オレはもう遅いってこと?えっ!」
では国民年金と厚生年金の2種類の年金の違いを説明します!
保険料は?
国民年金の保険料は、加入している人全員同じ掛け金で、一律に月16,340円です。これは昨年よりは少し下がったのですが、毎年少しずつ上がっていて平成30年度の金額です。年間の保険料は196,080円になります。
これに対して厚生年金は、会社が保険料を折半してくれるので従業員は半分だけ払えばいいのですが、報酬比例といってお給料に比例して払うことになります。
因みに、月のお給料(標準報酬月額)が20万円の人は、折半の保険料は18,300円です。
N平さん 「結構高いな…」
D太くん 「ですね…お父さんはどれ位払ってんの?もしかしてすごい金額?」
A造さん 「お父さんは毎月4万円くらいかな~~~」
N平さん 「ドッヒャ~~~ガッチョ~~~~~ン」
B代さんD太くん「…………ふるっ…………(^_^;)」
でも、たくさん保険料払ってる人は当然もらえる年金に跳ね返ってきますからね~~~~!
では具体的に年金の額は?
まず国民年金は、平成30年度は年779,300円になりますから、月にすると約65,000円くらいでしょうか!
D太くん 「やばいな…これじゃ生活できないじゃん…」
N平さん 「じゃあ2階建てのアニキはどれ位もらえんの?」
この厚生年金保険の保険料はお給料の額(標準報酬月額)を基にして決められるので、同じ一人の人でも保険料は毎年変わります。当然お給料が上がったり、下がったりしますからね!
なので、もらえる年金の額を正確に知りたい人はねんきんネットで確認してくださいね!
ドキドキ~~~~A造さんのもらえる年金のシミュレーションしてみましょうね!
例えば、A造さんの40年間の平均給与が40万円とすると、ジャ~~~~ン約120万円になります。
そして、もちろん国民年金ももらえますから、120万円+78万円=年間198万円ということになりますね~~~!月にしたら16万5,000円です。
D太くん 「そんなに違うのか~~~~!やっぱ、正社員になるしかないな~~~」
N平さん 「あの飲み屋で聞いた話、賢いかどうかは別にして、サラリーマンはいいかもな~~」
N平さんは、まず正社員ということも大事ですが、今まで国民年金もちゃんと真面目に払ってたんでしょうか?未納の期間とかないですか?あれば、できるだけ遡って払う努力をした方がいいかもしれません。これに関しては年金事務所に行って窓口のお姉さんに相談してくださいね!
まとめ
なんか、この話を読んでてサラリーマンがよくて自営業者の人はまずいみたいに感じた人も多いかもしれません。そう感じたら自営業の方に申し訳ないのですが、年金の制度としてはこうなってるのが現実なんです。
でも自営業の方も、国民年金基金や生命保険会社の個人年金という方法もあります。それより何よりご自分で培ったご商売は、年齢に関係なく利益とやりがいを生み続けるこんな素晴らしいことはないです!
ですから、仕事と年金制度の関係を押えた上で、自助努力は怠らずってことですね!
私も頑張ります!