子育てに一段落したママ達!お仕事がんばろうかな~~~って少し思ってるママ達!
なんか今までは、扶養の範囲にしておけ!とかって、なんか呪文のようにママ達の足かせになってませんでしたか?
ここらで少し遠くを見つめてみませんか?ほんの少し………10年先、20年先を…
確かにご主人の所得税との関係も無視はできません。でも、今もその先もみたときに自分の潜在する力を発揮したり、時を楽しんでみたりすることも結構大事かもしれません。
そこで、今回は扶養と所得税の関係をみながら、働く意義もちょっとみてみましょう!
今回のお話
楽田A造さん(らくだえいぞう55歳)は妻のB代さん(びーよ50歳)と娘のC子さん(しーこ25歳)と息子のD太くん(でーた20歳)の4人家族で幸せに暮らしていました。A造さんは、一流会社のサラリーマンで、B代さんは専業主婦、C子さんは銀行に勤めて3年経ち、D太くんは、某一流大学の2年生で、今年からアメリカの大学に1年間の予定で留学しています。
D太くんがアメリカに行ってしまったことで、最近B代さんは時間をもて余し、結婚前にしていた仕事をしようかと思い悩んでいます!
B代さん 「パパ!私、時間的にかなり余裕でてきたから、前のお仕事しようかな~~って思ってるんだけど~~~」
A造さん 「えっ?前って、通訳?僕と知り合った頃にしていた~~~」
C子さん 「へ~~~!ママって通訳してたの?」
A造さん 「まあいいと思うけど~~、でもそんなに頑張らなければ~~~」
B代さん 「どういう意味?」
C子さん 「パパは所得税を気にしてんじゃない?ママが扶養から抜けると結構取られるよね?」
パレ子さん~~~!その辺のところ分かりにくいので、教えてくださいませ~~~~!

かしこまりました~~~!パレ子、頑張っちゃいます!!
扶養と所得税の関係は?

「扶養」の意味
国民を守る社会保障制度の中で「扶養」という言葉は、私たちの生活に広く浸透していますよね~~~!
特に今から50年~60年前は、女性は結婚して家庭に入ると専業主婦となることが多かったので、自ら収入がない妻を働く夫が扶養するという意味で、「扶養」は重要な言葉でした。
そういう意味での「扶養」は、税法上と社会保険上の二つの意味を持っています。
社会保険上の「扶養」とは
社会保険の被保険者から扶養されていると認められれば、自らが健康保険に加入してなくても診療費を全額払わずに一部負担で受けることができるという意味があります。
国民健康保険料はお住まいの自治体によって違いますが、年間5万円から10万円の負担をしなくていいので、これは大きいです!
税法上の「扶養」とは
税法上扶養親族と認められれば、所得控除として配偶者控除や扶養控除が受けられますので、払わなければならない所得税や住民税を軽減することができるんですね~~~!A造さんのように高給取りだと税金も相当な額に上るでしょうから、その効果は絶大だと思います!
A造さん 「そんなことはないですが~~とりあえずどれ位違うのかな~~~?」
では具体的にみていきましょうね!
扶養が外れる条件は?
103万円の壁
配偶者控除は2017年まで103万円の壁といわれていました。主婦がパート等して給与所得を得た場合、103万円を超えるとその配偶者控除が使えなくなり、ご主人の所得税住民税に負担が大きくなってました。因みにざっくり所得税を計算すると、
38万円×0.23(課税所得金額を900万円以下として)=87,400円多く払うことになります。
しかしその壁は2018年に改正されました~~~!稼ぐ主婦に朗報です!
150万円の壁
ご主人の所得税等を計算する上で、38万円の配偶者控除を受けることができる範囲が、配偶者が年間に得る収入150万円まで拡大されましたよ~!
そして150万円を超えたら210万円まで段階的に控除額が減っていきますので、103万円の壁を気にして年末に近くなるとお休みしてた方も、たくさん働けるようになりました~~~~!
もっとも、ご主人の年収も関係ありますからね!A造さん年収1,220万円いってませんか?これを超えるとそもそも配偶者控除とかは一切適用ないですからね!
A造さん 「あ、それは大丈夫だよ~1000万円弱だから~~~ところでママ、通訳ってどれ位の給料貰えるんだい?」
B代さん 「フリーランスだと、時給2,000円から4,000円ってとこかしら~~~一応ママ、通訳技能検定試験1級持ってるから~~~」
C子さん 「え”、ママ凄くない?そんなに貰えるの?」
はい、やはり専門職ですのでかなり高いようです。語学能力に加え得意としているジャンルをもつともっと時給上がりますよ!例えば医学関係や法律関係とかね!
仕事のやり方にもよりますが、年収300万円から600万円くらいは稼げそうです。
これから先、どのように考えていけばいいかしら~~~?
A造さん 「そしたら、150万円の壁どころじゃないね~~~」
はい150万円の壁を超えて、210万円の壁も超えちゃいそうですね~~~!
ここで、奥様が稼ぐことの意義を積極的に考えてみよう!
まず収入面ですが、いまいまのことも大事ですが、ここでちょっと視野を広げて生涯収入で考えてみましょう。
B代さんが、専門学校卒業後の5年は会社員として働いていましたが(その間の給料は20万円とする)、これから65歳の老齢基礎年金をもらえるまで専業主婦だとするとその間は収入はゼロですね。そして65歳から平均寿命の87歳まで老齢基礎年金約78万円(あくまで平成30年の金額)を22年間もらうとすると、
20歳~25歳 20万円×60ヶ月=1,200万円
25歳~65歳 0
65歳~87歳 [老齢厚生年金額9万円+老齢基礎年金78万円]×22年=1,914万円
(老齢厚生年金額はあくまで概算です)
生涯収入の合計 3,114万円
これをB代さん今からチャレンジしたとしたら
20歳~25歳 月収20万円×60ヶ月=1,200万円
25歳~50歳 0
50歳~65歳 月収20万円(少なく見積もって)×180ヶ月=3,600万円
65歳~87歳 [老齢厚生年金額29万円+老齢基礎年金78万円]×22年=2,354万円
(老齢厚生年金額はあくまで概算です)
生涯収入の合計 7,154万円
約2.3倍強の生涯収入となります。
これは、楽田さんのご家族とは直接関係ないですが、これから夫のリストラ、病気、死亡等、経済的に立ちゆかなくなることもあるかもしれません。そんな不足の事態に備えて妻自身が収入を得て経済的自立をしていくことも大事だと、パレ子は考えちゃうんですぅ~~~~!
また働くということは、もちろん対価もそれなりにたくさんありますし、何より生きがいが喜びとなり、イキイキ毎日を過ごせます!!
更には、仕事をするために外にでますからストレス発散にもなるし、いつまでも若々しく元気はつらつで、健康寿命もグングン伸びちゃいますよ~~~~!
A造さん 「ママがいつまでも若いのいいな~~2020年には東京オリンピックもあるしね!」
C子さん 「ママが活躍する姿、私めっちゃ楽しみ~~~~!」
B代さん 「そうね!パレ子さんの言うとおりかもしれない、ありがとう~~目が覚めた~~チャレンジしてみる!」
D太くん 「僕の出る幕なかったね~~~~~!でも、ママ応援してるよ!!」
まとめ
人生100年時代を迎えて、今までの既成概念を取っ払って新しい自分を探してみませんか?
50歳の方たち、きっと人生まだ折り返したところなんだ~~まだまだあと半分もあるぅ~~と、嬉しくなるかも~
パレ子も頑張るから、みなさんも元気にイキイキと過ごせるよう、チャレンジしていきましょう!