朝起きて、「うわ~~寝坊しちゃった~~」って慌てて家事を済ませて、子供を保育所に連れて行って会社に滑り込みセーフ!なんてことありませんか?
滑り込みセーフはよかったけど、出がけに洗濯機を回してきたら、なんとマンションの管理人から携帯に
「至急帰宅してください!お宅から大量の水が溢れ出て階下の部屋が水浸しです!!」
保険掛けてますよね?
どんな内容の保険掛けてますか?
ホントにそれで大丈夫ですか?
今回はマンションにこれから入居する方、または火災保険の更新を迎えた方に、保険の掛け方お届けします!

まずマンションは災害の危険が、一戸建てのお家より高い?
都会では一戸建ての住宅でも密集していたら、自分が火をを出さなくても延焼の危険はあります。
しかしマンションは、お隣や上下のお部屋と壁1つでくっついていますから、防炎加工等が施してあっても火や煙や有毒ガス、さらには水漏れによるなど災害の危険は一戸建て住宅より高いです!

また、最近でも免震検査データが改ざんされたマンション等の建物が相当の数に上るニュースがありましたよね?
とすると新しいマンションも安全性の面で不安だらけだし、ましてや古い老朽化したマンションでお年寄りが数多く住んでらっしゃるマンションは、もっと危険がいっぱい~~~~!
そこでマンション入居に火災保険は必須です!
もっとも、マンションは階段やエレベーター、エントランス等共用部分と、自分が住んでる部屋の専有部分とに分かれています。共用部分は、マンション入居の際に共益費として火災保険の保険料が含まれている場合がほとんどでしょうから、入居の際には一度そこら辺を確認しててくださいね!
問題は自分が住む専有部分です!
なので、以下は専有部分についての火災保険検討していきますね!
ここで火災保険でいう水災なんですが、この「水災」は台風や洪水、土砂崩れ等による床上浸水を指す言葉ですので、マンションの場合は「水ぬれ」ということにしますね!
では「水ぬれ」って損害は具体的にどんなものがあるの?
●自分の居室が水浸し…ということは、
[建物] クロスの張り替え、畳換え、排水溝の掃除、匂い除去
[家財] 絨毯のクリーニング、家電製品の買い替え
●階下の他人の居室が水浸し…ということは、
クロスの張り替え、畳換え、絨毯のクリーニングに加え、照明器具や電化製品、ソファなどの買い替え、匂い除去
大変な損害です!
火災保険ではどう補償してくれるんですか?
●自分の居室が水浸し
これについては自分が掛けていた火災保険で水ぬれの事故として補償されます。
もっとも、この事故が契約者の故意(わざとやった)や、重大な過失(人が当然払うべき注意を甚だしく欠くこと)によって起きた場合は補償されません。
いつもはちゃんとはまっている洗濯機の排水ホースが外れて水漏れした場合は補償されますが、洗濯機を使うときだけホースをはめて使っていたが、はめるのを忘れて洗濯機を回してしまった場合は、重過失となってしまいそうです!
●階下の他人の居室が水浸し
これについては、自分が掛けている火災保険に個人賠償責任特約を付けていた場合は、そこから補償されます。もしこの特約を付けていなかった場合は、自腹です!
被害者の階下の住人が「絨毯を買い替えます!」って聞いたら、「ピシッ」って血管切れそうになりますよ~~~!でも保険に入っていたらね、「どうぞ、どうぞ、お好きなように」って言えますからね!
水ぬれの事故が起きてしまった…事前に事後にやっておくこと!
証拠の写真を撮っておきましょうね!
もし事故が起きた場合は、すぐに保険会社に連絡を取るのですが、水ぬれの場合は時間が経つと乾いてきます。
保険金の請求や、損害賠償の請求をするためには被害の状況をまず写真をしっかり撮っておきましょう!
示談交渉サービスを付けましょう!
もしこのサービスがついていないと、さまざまな交渉を自分でやらなければなりません。マンションの場合お隣さんの顔もわからないときがあるし、ましてや階下の住人となると、一度も面識がないこともありますよね?
さらには投機目的でマンションを購入して賃貸している場合は、所有者と使用者が違うので誰が賠償するかで全然話しが進まないなんてことも予想できます。
ですからこの特約がついているかは要チェックです!
家電製品や絨毯などは家財保険でね!
壁のクロスや畳はマンションの一部で火災保険の範囲ですが、絨毯や家電製品は火災保険の対象ではなく家財保険の範囲になります。
地震保険の検討、忘れずに!
地震保険は単独で加入することはできず、火災保険に付帯してかけることになります。
地震が原因で水ぬれの事故が起きた場合、地震保険を付帯してないときは、残念ながら保険金は出ません。
大きい地震の場合にはマンションの上の階ほど大きく揺れますから、地震大国に住む私たちは必ず備えたいところです!
保険料は高くなりますが、地震保険、家財保険もお忘れなくね!
まとめ
保険ってね、生命保険も損害保険も何かあったときに初めてその有り難さが身に沁みるんです。
ご近所の人に迷惑をかけた、トラブった後もエレベーターなどで顔をつき合わすことも当然あります。その時に逃げるようにしなくちゃいけないのは、絶対嫌ですよね?
自分のミスで人に迷惑をかけたとしても、しっかり保険で損害賠償することができれば、心はなんとか救われます。
ですから保険のこと、折に触れてちょっとずつでもいいですから、知識入れましょうね!