どうせ古い家なんだから、燃えたってそんなに財産的価値はないから、火災保険は1000万円も掛けときゃ十分だ!ってどこかの共済に入ってる人、実は多いんです!
確かに今住んでるお家古いかもしれません。売るとなったら誰も買わないかもしれません。
でももしかすると、お隣からのもらい火で壁が焼けちゃうかもしれません。強風で窓ガラスが割れちゃったり、瓦が飛んだりしちゃうかもしれません。
でもそこに住み続けるなら直さないとね!
そんな損害を被ったとき、掛けてた火災保険から半分しか保険金下りなかったらどうしますか?
保険金が半分しか出ないってそんなことあるの~~~?

皆さんそんなことになったら困りますよね~~~!なんで半分しか出ねえんだって叫ぶでしょう?
そこで今回は、火災保険についてもし何かあったときにちゃんと保険金が下りるように火災保険の掛け方をしっかり勉強しちゃいましょうね!
火災保険が一部保険になってませんか?

火災保険はお家を建てたとき最初に掛けて、十年とか二十年とか経って更新で初めて意識する人も多いと思います。そして更新時にはお家も古くなってるもんですから、保険料との兼ね合いから安く済まそうとして、ちょこっと掛けときゃいいと思っちゃうんですね~~~~!
そもそも一部保険ってどういうこと?
実は火災保険の保険金額は、建物標準評価額の範囲内(±30%)で決めることが重要です!
建物標準評価額というのは、建物の所在地、構造、延べ床面積により算出される保険会社が定めるもので、その範囲で保険金額を定めないと、あとで大変なことになるんです!
一部保険の怖さ
例えば、仮に建物標準評価額が4000万円~3000万円の建物に火災保険を1500万円しか掛けてないとします。
そして、台風で屋根が吹き飛び、窓ガラスが割れて300万円の被害がでました。
「良かった~~~火災保険1500万円掛けてたから助かった~~~」と思うでしょ?
実は150万円しか保険金は出ませんので、残りの150万円は手出しになりますぅ~~~~~!
これが一部保険の怖さなんです!
建物標準評価額3000万円の家に火災保険を1500万円掛けたとすると、50%しか保険に入ってないとみなされるんです。つまり、一部に保険掛けてます状態ですね!
ですから300万円の実損害があっても、50%の150万円しかでないってことです!
だから私たち損害保険を扱う者は、絶対一部保険だけは避けなければなりません。
全焼・全壊もしくは80%焼けた場合は?
全焼・全壊の場合
建物が火事で全焼したり土砂災害等で全壊した場合は、掛けた火災保険が一部保険になってたとしても保険金は全額出ます。ですから、たとえ建物標準評価額3000万円の家に火災保険を1500万円しか掛けてなくても、1500万円の保険金は全額出ます。それで生活再建ができるかどうかは別の話になります。
焼けた範囲が延床面積の80%にとどまった場合
80%にとどまった場合、若干保険会社によって扱いが異なることもありますが、だいたいは全焼・全壊と同じ扱いになりますので、安心してくださいね。
ただ80%の判定が難しいですが…。
それから家財保険も~~
家財保険というのは、家に隠してあるお宝に掛ける保険のことじゃないですよ~~~!
火事で燃えてしまったあと、冷蔵庫や洗濯機、テレビや、お布団などなど、元の生活に戻るために必要な物を調達するための保険です!
ですから50代の方が家財保険を掛ける目安は、ご夫婦のみなら1400万円、家族4人なら1650万円は掛けておきたいところです。
まとめ
今、何世代もの家族が一つのお家に住むってことが少なくなってますよね~~!
おじいちゃんが亡くなっておばあちゃんが一人で住んでるというお家も多いです。そういうところはもらう年金が少ないから、保険もたくさん掛けられないこともあると思います。
でも、もし、火災などの災害に遭ったときに命が助かっても住むお家が再建できないのでは大変ですぅ!
ですから火災保険は建物標準評価額の最低金額でせめて掛けて頂きたいですね~~!