「終活」ということばを聞いて、50代の皆さんは「終活」をどう捉えますか?
以前は「死後に向けた事前準備」というイメージを持つ人も多かったんですが、今は、「人生の終焉を考えることにより今をよりよく生きるための活動」とい風に、ポジティブに捉えられる様になってきましたね。
そして、人はいつか必ず肉体が滅びていきます。その肉体が滅んだあと…。

今回は「終活」という活動の中で、お墓について考えてみようと思います。
先祖代々のお墓が家の近くにあるという方はあまり悩むことはないですが、自分が入れるお墓がない人は建てようかどうしようか、建てるにしてもお金かかるし、そもそもお墓必要かな~、いろいろ考えると思います。
そこで終活としてのお墓に関してまとめてみましたよ~~!
お墓のポータルサイト「いいお墓」
終活でお墓の用意は必要ですか?

先祖代々のお墓が近くにあるという人はこの悩みはないですね。
お墓がないもしくは、遠くに離れてしまっているのでそのお墓には入れない人は悩みます。
また、後継者がいないので、お墓を建てても守ってくれる人がいない人も…。
お墓を建てないという選択肢もありますよ!
1 永代供養
お墓を守ってくれる人がいない場合、もしくは近い将来そうなりそうな場合、お寺が責任をもって数世代にわたり供養と管理をしてくれるお墓のことです。
2 散骨
ご遺体を火葬したあと骨を粉末状にして、空や海、山中などに撒く自然葬のことです。
3 樹木葬
墓石の代わりに樹木を墓標として、遺骨を土に還す自然葬のことです。
4 手元供養
亡き人の遺骨をお寺に納骨するのではなく、自宅に保管する方法です。
私の父は80歳で亡くなったのですが、生前、私たちの負担を考えて「お墓は建てないで永代供養にしてくれ」と言ってました。
確かに、その時点では私も私の一人息子もここに住み続けるかが未定だったので、永代供養という選択肢もありました。
でも父とラブラブだった母は、父のためにどうしても立派なお墓を建てたくて、近くのお寺にピンクのお墓を建てました。
今となっては、私がこれからこのお墓を守っていこうと思ってますので、建ててよかったな~と思っています。
でも今就活中の大学3年生の息子は地元には戻って来ないですから、私がお墓に入る年齢に近くなるとまた、お墓を誰が守るか問題が出てきますね!
でも、これは難しい問題ですね…。
お墓を建てない選択肢があったとしても、やはりまだまだお墓を建てたい人は多いです。
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終活でお墓を用意するメリットを再確認してみよう!
1 自分の意見をお墓に反映できる
墓地にいくと、最近はさまざまな形のお墓がありますね~~!
昔ながらの縦型のお墓よりも、最近は横長のお墓も多くなってきています。大きい地震が来ると縦型は倒れやすいというのもありますね!
また動物好きの人、サッカー好きの人、アニメ好きの人、さまざまな思いを自分が将来眠るお墓に込めることができますから、終活の一つとして生前にお墓を用意することは良いことです。
因みに5年前に父が亡くなりお墓を建てたとき、残された母の意向で私が桜のイラストを描きました。
父が最後を迎えた時、火葬場に満開の桜が咲いていて、悲しみの中にその美しさが焼き付いて…

2 遺族の負担を軽減する
お墓を建てるとなると、墓地選びから建立、納骨まで大変な時間と労力、そしてお金がかかってきます。
残された遺族に時間的金銭的余裕があって、親族全員が近くに住んでいて何かと集まりやすい場合はその負担も軽減されますが、そうでない場合は大変な負担がかかります。
仲よかった兄弟も、それが原因で仲違いなんてことも起こってしまったり…。
それを避けるために、終活として、お墓を用意することはとても重要なことですね~~!
3 相続税がかからない
墓地や墓碑、仏壇仏具は相続によって所得したとしても相続税がかかりません。
4 これからの人生で使えるお金が見えてくる
お墓の購入を検討している人のアンケートで、100万円以下と想定している人が約半分なのに対して、実際に100万円以下で購入した人は約25%で、お墓の平均購入価格は約160万円だそうです!
これは墓石だけの値段で、その他永代使用料と管理料がかかってきます。永代使用料の全国相場は、およそ60万円~80万円と言われています。

もしもこれを想定せずに、入ってくるお金をほぼほぼ使ってしまっている場合は、ご夫婦のうち先に一人が亡くなると、残された方にいろいろと金銭的な負担がかかってきますね。
ですから終活の一環として、いずれは入るであろうお墓を事前に用意するのは、とても大事なことといえます!
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終活でお墓を準備するとして外せないポイント3つ!
ポイント1 墓地選び
まず墓地を選ぶに当たって、家族が住んでいる所からあまり遠くないところが望ましいですよね~~。だってお墓参りをしてもらえないほど遠いと寂しすぎますからね~~~!
でも都会はそうも言ってられません、なんせ墓地が少ないですから…。
そこで主な墓地の特徴をお話しますね。
公営墓地 | 寺院墓地 | 民営墓地 | |
経営母体・管理運営 | 自治体 | 寺院 | 宗教法人、公益法人 |
宗教・宗派 | 問わない | 限られる | ほとんど問わない |
申し込みの条件 | 現住所がないと申込めない
生前は申し込めないところ有り |
檀家になる必要がある
|
条件なし |
墓石の大きさ・デザイン | 制限あり | 制限あり | 比較的自由 |
石材店の指定 | なし | 指定されることもある | ほとんど指定される |
料金 | 比較的安い | 比較的高い | 三者の中では程々 |
宗教や宗派について、結構自分の家の宗派分かってなかったわ~~~!って人も多いんですが、一応調べておいてくださいね。
自分は宗教なんて気にしないといっても、お父さんやお母さんはしっかりと代々の宗教や宗派があるかもしれませんからね!
もっとも公営墓地が比較的料金が安いとしてそこにお墓を建てたいと思っても、生前は申込できない所もありますから、終活としてお墓を建てる時その点注意が必要ですね!
ポイント2 墓石選び
墓石に使われる岩は、主に花崗岩(かこうがん)閃緑岩(せんりょくがん)斑れい岩(はんれいがん)安山岩(あんざんがん)があります。
これらは硬く、水を吸いにくく、長持ちすると言われています。
価格はいろいろですので、建てたいお墓のデザインと合わせて石材屋さんと相談してください。
ここで、どこの石材屋さんがいいか分からないという不安がありますよね?大きな買い物になりますから失敗したくない!
でも家に入ってくる広告みてもどれがいいやら分かりません。そこで全国規模で大きくやっているところで資料請求してみるのもいいかもしれませんよ!
ポイント3 お墓を建てたことを知らせる
実は終活の一環として生前にお墓を建てたにもかかわらず、そこに入れない人が増えているんですぅ…!
それは独り暮らしでお墓があることを周囲が知らなかったり、認知症などで周囲に知らせることができずにせっかく建てたお墓がムダになってしまう場合があるんです。
ですから終活としてお墓を建てた場合は、必ず他人がみてもわかる様に記しておくことが大事ですね!
まとめ
「終活」の中でもお墓をどうするかと言うのは、ホントに悩ましい問題です。
私の保険のお客様で、ほぼほぼ私の父と同じ頃に奥様を亡くされた方がいらっしゃいます。
その奥様は5年前の1月の朝、いきなり倒れて急性白血病と診断されその3ヶ月後に亡くなったのですが、その亡くなった年に2ヶ月おきに満期が来るように保険を5つ加入されていました。
そしてその奥様はお墓も仏壇も用意して先立たれました…。
終活として見事な生き様でした。