肺がんの初期と診断された…治療を開始するまでの道のりまとめた…

2007年に乳がんを患った私は、再発はないっていうことで、一年半前(2018年3月)に乳がんの経過観察に一区切りをつけました。

あれから12年…新たに肺がんかもしれないということで、8月末に摘出手術を受けることになったんです。

がんは早期発見がとっても重要ですよね!

そこでどうやって肺がんが見つかることになったのかをお話したいと思います。

で、詳しくお話する前に、このブログを訪れてくれた方の中に、がんと闘っている方がたくさんいらっしゃって、中には進行したがんと闘っている方もいらっしゃるかもしれません…。

私が自分の身体に異変を感じて、診察を受け始め、たくさんの検査を受けながら日々過ごしていく様を綴ると、私より重い状態の方はさまざまな感情に襲われるかもしれません。

でも一つの体験がさまざまな人のお役に立てればなぁ~との思いで正直に書くことを許してくださいね。


肺がんかも…咳が出ていた

私はずっと前から軽い咳が出ていました。

ケホケホ…

乳がんが発覚する前から、ケホン…ケホンってか~るい咳がでていたのですが、乳がんが見つかり、手術をする段になってもその咳は出ていました。

乳がんを発症すると、肺、肝臓、骨に転移しやすいことから、それらに転移しているかもしれないとのことで、手術前には肺のCT検査もしていました。

でもその心配は大丈夫でした。

その後も咳はときどき出ていましたが、健康診断で受けるX線では大丈夫でしたので、ときどき不安になりながらも、そのまま10年以上過ごしていました。

そして乳がんの手術を受けてから11年経った2018年3月に、乳がん卒業のために PET 検査もしていましたので、特に心配もせずに今年の健康診断を受けました。

すると、「右下肺野孤立性結節影」軽度異常要注意とあり、かかりつけ医の内科のK先生にとりあえず診てもらうことにしました。

肺がんの気配はまったくなかったのに…

すると、K先生が一応レントゲン撮ってみましょうといって、4方向から取りましたが、全然肺の腫瘍らしきものは見つかりませんでした。

私は、「あ~よかった!これで安心!」とホッとしていたら、K先生が、

「一応念のため、CT取りましょう、予約はいつがいいですか?」と有無も云わせず予約を取られました。

「ま、いいか~先生の言うとおりにしとこ!」

そしてCTの結果、なんと8㍉の腫瘍らしきもの、発見!!!!!!

そして、K先生は「8㍉なのでここで経過観察してもいいですが、専門のところで診てもらった方がいいと思うんだよね~紹介状を書きますから」とおっしゃったので、私は乳がんの治療を受けた県立がんセンターの予約をお願いしました。


肺がんかも…ということで、検査、検査、怒濤の検査をしました!

2019年7月1日 血液検査 診療費9,840円

肺がんの場合は、乳がんと異なり治療前に「影」が悪性か良性か組織を取って検査することができないそうです。

どちらにしても育っている場合は取ってしまった方がいいと思いますが、どうしますか?と聞かれ、私は取るしかないとすぐ思い、手術前提での検査に同意しました。

そしてなんと血液検査が1万円もしたのです。

その血液検査の項目が、梅毒、淋病、 HIV 等のなんともいえない病気の項目が書いてありました。

「そうなんや…手術となるとこういう病気がないかまず調べるんや~」と大阪弁になる私。

因みに18歳から39歳まで大阪に住んでた私は、ショックを受けたりパニくるとつい大阪弁になります。

2019年7月17日 心臓と肺の検査 診療費2,560円

まず心電図を撮りました。これはよく健康診断でやるやつね!

そして肺がんの疑いなので肺活量も調べました。これはむか~し小学生のときにやったのとは違い、かなり詳しく4パターン測りました。

ものすごい太いホースをくわえて、4種類、最後にやっと3,500ml達成!

このときは診療費そんなにかかりませんでした。

実は この日は重大な局面でした……その1

前回7月1日にかかりつけ医のK先生からの紹介状をもって がんセンターに 行ったとき、CTの画像が添付されてなかったのです。

「うそやん…」

なんべんも被爆をするのもいやだからがんセンターの先生がK先生から取り寄せしてもらって診断がこの日になったのでした。

というのが、私は2007年の乳がんの治療記録(CTの画像)が11年分がんセンターにあったので、今回発見された肺の腫瘍が、どのような経過をたどっているかが検証できたんです。

2007年には写っていなかった腫瘍が、2017年には5㍉くらいになっていて、もし今回見つかった8㍉の腫瘍が、同じ場所なら、育っているということ!

その場合はとりあえず取っちゃいましょう!

もし別の場所なら、乳がんからの転移も含めて、身体全身を調べてパラパラあっちこっちにある場合は、ヤバイ!かなりヤバイということ!

私は、目が眩みそうでした…。

「せめて、同じ場所でありますように!」

CTを取り寄せてみた結果、同じところが少しずつ育ち、 12年かけて8㍉になっているとのことでした。

「まだ、ましやわ…」

実は この日は重大な局面でした……その2

そしてほっとしたのもつかの間、次に先生からの言葉にまたドーンと突き飛ばされてしまいました。

「肺がんは脳に転移し易い病気なんです!なので、転移がないか調べます。」

とのこと…私はしぶしぶ次週のPET検査と、脳のMRIの予約を取って帰りました。

その後、数日経って…

PET検査のお話をする前に、7月19日に報道された三遊亭円楽さんのお話をしたいと思います。

何気なく夜寝る前に携帯をいじっていたら、円楽さんが脳腫瘍ってニュースが目に飛び込んできました。

ドキッとして恐る恐るニュースを読み進めていくと、なんと、去年の9月に肺がんをやっていて、肺がんの治療後、1年以内に脳の腫瘍が見つかったということ…

「え~~~~!ほんまかいな~うそやろ!」

私は、いよいよ自分の「命の期限」を意識せざるをえませんでした。

もし、肺がんから脳に転移してたら、手術して取っちゃえば終わりって感じにはなれへん~~、抗がん剤治療か?

抗がん剤治療しながら仕事まともにできんのかいな~~、カツラも買わな~~、それより、借金が~~(息子の大学進学に伴い満額借りてる日本政策金融公庫への返済)

とりとめもなく、頭の中をグルグルと、さまざまなことが駆け巡りました。

ちょっと我に返り…

あとこの頃に、会社に高額療養費の申請をしました。

高額療養費は病院で支払う医療費の自己負担額が高額になる場合に、一定額以上は支払わなくていい制度です。(詳しくはこちらをみてね!)

私の場合は、年収からすると1ヶ月57,600円以上は支払わなくていいのですが、会社の福利厚生が充実していて、1ヶ月30,000円以上は支払わなくていいんですよ~~!


2019年7月22日 PET検査 診療費27,800円

PET検査は、がん細胞がブドウ糖を必要として増殖する性質であることから、放射性物質をくっつけたブドウ糖(放射性薬剤)を注射して撮影する検査なんです。

上記の写真のように真っ赤なところががん細胞です。これは私の画像じゃないですよ!

PET検査は、放射性薬剤を投与して半日がかかりで検査するので、検査室も特別隔離されていてがんセンターの地下室にあります。

そして検査室にいくまでにも、宇宙船に乗り込むかのような分厚いドアが「ゴー」って開くし、検査自体も一人個室に隔離され、看護師さん達も私には近づかず、マイクを通して指示がされます。

放射性薬剤を注射されてから撮影まで時間が一時間近くあるし、撮影が終わってからも放射線を浴びた身体で外を出歩けないので、個室で待機です。

そのため本でも読もうかといつも持っていくのですが、撮影前は本も読めません。安静です!

なんやかんやで検査は終わりましたが、赤い転々が付いたPET検査の画像が 私の頭の中から離れません。

もし、赤い転々だらけやったら、母や息子に何て話したらええねん…そして、私の人生…これでおしまいなんやろか…

続く